scratch-palette 20150225.42(in MELPA)
make scratch buffer for each files

概要

Emacsでメモを取る方法は、ほんっとにたくさんあります。

今では org-mode が主流だろうけど、
同じ作者によるscratch-pop.el(レビュー)
scratch-log.el(レビュー) で*scratch*にメモる方法もあります。

昔からある ChangeLogメモ は有名です。

あまり知られていませんがbm.el+helm-bm.el(最強設定) でも
annotation機能(未紹介)を使えばファイル内にメモを残せます。

この scratch-palette.el は、各ファイルごとに*scratch*が
あるようなイメージのメモです。

M-x scratch-palette-popup で、メモをポップアップし、
C-gC-x C-sC-x C-k (C-c C-kの方がよいかと…) で
メモを閉じます。

メモファイルは ~/.emacs.d/palette/ 以下に
元のファイル名に対応するファイル名で
保存されます。

例:

/tmp/test.txt
↓
~/.emacs.d/palette/!tmp!test.txt

こういう方式のメモだと、メモをとったこと自体を忘れがちですが、
ファイルを開いたときにメモが存在するときはお知らせしてくれます。

作者のページ からの引用。

ファイルにちょっとしたメモを貼っておくためのelisp。イメージは教科書に
貼り付けたポストイット。

(略)

ちょっとしたTodoだったり、Changelogだったりをとっておくのに、便利かも
しれません。もしくは、ある程度大きな領域をコメントアウトしたまま残して
おく代わりにこちらに移動しておくとか、そんな使い方もあるかも知れません。

ポストイットならばbm.elのannotationが近いと思います。

ある程度大きな領域を移動するのは、
僕が昔作った archive-region.el (EmacsWikiにて)もあります。

20150207051007.png
Fig1: ファイルに対応するメモがポップアップ

インストール

パッケージシステムを初めて使う人は
以下の設定を ~/.emacs.d/init.el の
先頭に加えてください。

(package-initialize)
(setq package-archives
      '(("gnu" . "http://elpa.gnu.org/packages/")
        ("melpa" . "http://melpa.org/packages/")
        ("org" . "http://orgmode.org/elpa/")))

初めてscratch-paletteを使う方は
以下のコマンドを実行します。

M-x package-install scratch-palette

アップグレードする方は、
以下のコマンドでアップグレードしてください。
そのためにはpackage-utilsパッケージが必要です。

M-x package-install package-utils (初めてアップグレードする場合のみ)
M-x package-utils-upgrade-by-name scratch-palette

設定 150207045026.scratch-palette.el(以下のコードと同一)

(global-set-key (kbd "C-c s") 'scratch-palette-popup)

本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば嬉しいです。