Trampはリモートファイルやroot権限でファイルを開く機能として知られていますが、
実はリモートコマンド実行・sudoでのコマンド実行もできます。

その方法は2つあります。

  1. C-x C-fでリモート・sudoでdiredを開き、M-!(shell-command)を実行する
  2. eshellを使う

rootでdiredを開くにはdired-toggle-sudo を使うのもいいです。

C-x C-f /sudo:: RET →/rootがdiredで開かれる
M-! echo $USER RET  →「root」と表示される
M-! tail -f /var/log/syslog.log & RET → 「*Async Shell Command*バッファでtail -fが実行される」

eshellでの実行例です。

# /etc/gshadow-は一般ユーザでは開けない
$ cd /etc
$ ls -l gshadow-
-rw------- 1 root root 1022  2月  1  2016 gshadow-
$ find-file gshadow-
File is not readable: /etc/gshadow-

# けれども、sudoすれば開ける
$ /sudo::/etc
$ find-file gshadow-
#<buffer gshadow->

M-x gdbでもtramp形式のファイル名を指定できます。
内部で使われているgud.elでファイル名の変換を行ないますので、
指定されたファイル名そのままがgdbに渡っているわけではありません。

M-x gdb RET
Run gdb (like this): gdb --annotate=3 /ssh:host:~/myprog RET

本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば嬉しいです。