tabbar 20160524.1401(in MELPA)
Display a tab bar in the header line

概要

この前elscreenを紹介したばかりだが、
対抗馬といわれているtabbar.elも見てみましょう。

始めに言っておきますが、 elscreen.el とは別物です。

tabbar.elではバッファ一覧を表示するのに対し、
elscreen.elではウィンドウ構成一覧を表示します。

これはバッファリストを header-line に並べて
順次切り替えられるようにするものです。

インストール

パッケージシステムを初めて使う人は
以下の設定を ~/.emacs.d/init.el の
先頭に加えてください。

(package-initialize)
(setq package-archives
      '(("gnu" . "http://elpa.gnu.org/packages/")
        ("melpa" . "http://melpa.org/packages/")
        ("org" . "http://orgmode.org/elpa/")))

初めてtabbarを使う方は
以下のコマンドを実行します。

M-x package-install tabbar

アップグレードする方は、
以下のコマンドでアップグレードしてください。
そのためにはpackage-utilsパッケージが必要です。

M-x package-install package-utils (初めてアップグレードする場合のみ)
M-x package-utils-upgrade-by-name tabbar

設定 140907152621.tabbar.el(以下のコードと同一)

(tabbar-mode 1)
;; タブ上でマウスホイール操作無効
(tabbar-mwheel-mode -1)
;; グループ化しない
(setq tabbar-buffer-groups-function nil)
;; 画像を使わないことで軽量化する
(setq tabbar-use-images nil)
;; キーに割り当てる
(global-set-key (kbd "M-<right>") 'tabbar-forward-tab)
(global-set-key (kbd "M-<left>") 'tabbar-backward-tab)

実行方法

$ wget http://rubikitch.com/f/140907152621.tabbar.el
$ emacs -Q -f package-initialize -l 140907152621.tabbar.el

tabbarシンプルに使うのならば、グループは使わなくてよいです。

この設定ではM-←とM-→でタブ(バッファ)を切り替えられます。

20140907165736.png
Fig1: タブをheader-lineに表示する!

APELはもう使われていない

軽くぐぐったところ、
APELに依存しているから乗り換えた
という記事をちょくちょく見掛けます。

現在MELPAで入手できるelscreen.elでは、
とっくのとうにAPELとの依存関係は断ち切っています。

https://github.com/shosti/elscreen/commit/9dab9fb8b594e120982b39663c66699f6d057971

9dab9fb8b594e120982b39663c66699f6d057971
Author: Emanuel Evans <emanuel.evans@gmail.com>
Date:   Wed Apr 11 14:44:03 2012 -0400

    Remove dependency on alist

    Get rid of APEL

情報というのは刻一刻と変化します。

その記事はいつ書かれたものかを見ましょう。

総評

バッファリストを常に表示して俯瞰できるようにしたい方は
導入しても損はありません。

ただ、たくさんのバッファを開いていると、
当然header-lineはうるさくなります。

おまけに、C-x 3で左右分割すると表示できる領域が
すぐに狹くなってしまいます。

バッファを俯瞰して切り替える方法ならば、
ace-jump-buffer.elhelm を使うこともできます。

そう考えると僕的にはタブエディタ化はelscreen の方をおすすめします。

本サイト内の関連パッケージ


本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば嬉しいです。