- org-password-manager 20170701.919(in MELPA)
- Password manager for Org Mode.
概要
org-password-manager.el は、passthword.el(レビュー) や
id-manager.el(レビュー) のようなパスワードマネージャーです。
特徴はorg-modeのプロパティ使っていることです。
プロパティは普段は非表示になっているので、
パスワードを隠すにはうってつけです。
でも、orgファイルそのものをemacs以外で見られたら意味がない?
大丈夫です。
~/org/password.org.gpgのように.gpgとつければ
GnuPGで暗号化してくれるので外からは見えません!
GnuPGのパスフレーズが事実上マスターパスワードになります。
password.org.gpgは以下のような内容です。
* [[http://example.com][My favorite website]] :PROPERTIES: :USERNAME: leandro :PASSWORD: chunky-tempeh :END: * SSH key :PROPERTIES: :PASSWORD: tofu :END:
新しいエントリを追加するには M-RET で見出しを作成し、
C-c C-x P (org-set-property-and-value) で
USERNAME, PASSWORDプロパティを追加します。
M-x org-password-manager-get-username でUSERNAMEを得、
M-x org-password-manager-get-password でPASSWORDを得ます、
これらはpassword.org.gpg内ならば現在の見出しに対応する
USERNAME/PASSWORDを得ますが、外ならば org-agenda-files に
登録されたファイルから探索されます。
M-x org-password-manager-generate-password は
pwgen プログラムを使ってランダムパスワードを作成し、
カレントバッファに挿入します。
pwgenはDebian系列のGNU/Linuxならばaptからインストールできます。
Fig1: password.org.gpgを開くときにはGnuPGのパスフレーズを訊かれる
Fig2: サイトを選択
Fig3: パスワードがクリップボードにコピーされる
org-modeの用途のひとつとしてこんなのもアリではないでしょうか。
インストール
パッケージシステムを初めて使う人は
以下の設定を ~/.emacs.d/init.el の
先頭に加えてください。
(package-initialize) (setq package-archives '(("gnu" . "http://elpa.gnu.org/packages/") ("melpa" . "http://melpa.org/packages/") ("org" . "http://orgmode.org/elpa/")))
初めてorg-password-managerを使う方は
以下のコマンドを実行します。
M-x package-install org-password-manager
アップグレードする方は、
以下のコマンドでアップグレードしてください。
そのためにはpackage-utilsパッケージが必要です。
M-x package-install package-utils (初めてアップグレードする場合のみ) M-x package-utils-upgrade-by-name org-password-manager
設定 150606071505.org-password-manager.el(以下のコードと同一)
;;; これを入れないと毎回パスフレーズを訊かれてうざいw
(setq epa-file-cache-passphrase-for-symmetric-encryption t)
(require 'org-agenda)
(push "~/org/password.org.gpg" org-agenda-files)
実行方法
$ wget http://rubikitch.com/f/150606071505.org-password-manager.el $ emacs -Q -f package-initialize -l 150606071505.org-password-manager.el
本サイト内の関連パッケージ
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば嬉しいです。