clipmon 20160926.329(in MELPA)
Clipboard monitor - watch system clipboard, add changes to kill ring/autoinsert

概要

これはすごい!

Emacsでメモをとる方法は従来ならば M-x org-capture
ChangeLogメモ などの方法があります。

しかし、これらの方法だとEmacsに閉じているため、
Emacs以外のアプリケーションから直接メモすることができません。

時代の流れにより、今やEmacsだけですべてをまかなえなくなっています。

Emacsに代わってWebブラウザこそが統合環境の王者なのが現状です。

Webサイトを見ているとメモを取りたくなることが多々ありますが、
EmacsでやるにはEmacs内蔵WebブラウザEWW(カテゴリ)emacs-w3m などの
窮屈な方法に頼らざるを得ません。

今(Emacs外の)Webブラウザで見ているサイトから直接メモを取るには
クリップボードを経由するしかありません。

しかし、それではクリップボードに保存して
そこからC-yでEmacsに貼り付ける必要があり
手間がかかってしまいます。

そこで M-x clipmon-autoinsert-toggle コマンドを使いましょう。

このコマンドはクリップボードが更新されるたびに、
カレントバッファにその内容が貼り付けられます。

よって、Webブラウザからメモを取るためには
M-x org-capture などでメモ用のバッファを開き
M-x clipmon-autoinsert-toggle を実行し、
ブラウザに切り替えて、マウスで範囲選択するだけです。

あとはブラウザ内で何度でも範囲選択すれば
その内容が次々とEmacsに貼り付けられるので
Emacsに戻ることなく、ガンガンメモできます。

OSのクリップボードを経由するので、
ブラウザは FirefoxChrome などなんでも構いません。

それどころかブラウザ以外の任意のアプリケーションで使えます。

一度体験してみてください。

目から鱗です!!

インストール

パッケージシステムを初めて使う人は
以下の設定を ~/.emacs.d/init.el の
先頭に加えてください。

(package-initialize)
(setq package-archives
      '(("gnu" . "http://elpa.gnu.org/packages/")
        ("melpa" . "http://melpa.org/packages/")
        ("org" . "http://orgmode.org/elpa/")))

初めてclipmonを使う方は
以下のコマンドを実行します。

M-x package-install clipmon

アップグレードする方は、
以下のコマンドでアップグレードしてください。
そのためにはpackage-utilsパッケージが必要です。

M-x package-install package-utils (初めてアップグレードする場合のみ)
M-x package-utils-upgrade-by-name clipmon

音でお知らせ

M-x clipmon-autoinsert-toggle を実行したときと、
クリップボードの内容を貼り付けたときには音でお知らせしてくれます。

しかし、サウンド機能を無効でEmacsをコンパイルしたときには

This Emacs binary lacks sound support

というエラーが出て clipmon.el が使えません。

そのときは この記事の設定で 外部プレイヤーを使うようにしてください。

OSのパッケージからインストールした場合は問題ありません。


本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば嬉しいです。