- phi-search 20170310.237(in MELPA)
- another incremental search & replace, compatible with "multiple-cursors"
概要
phi-search.el はmultiple-cursors.el(レビュー) 対応の
独自実装 isearch です。
multiple-cursors.el とは、カーソルを複数に分身させる強力機能で、
置換を超えた編集操作が可能になります。
multiple-cursors.elを使っているならば、無設定でC-sとC-rが使えるので
ぜひともインストールしましょう。
M-x phi-search の特徴は、isearchの操作性を模倣し、
検索しながらC-v/M-C-vでスクロールできる点です。
それにより、C-sで検索→C-vでスクロール→C-sで再検索
ということができます。
また、 anzu のようにマッチ数も表示してくれます。
初期レビュー時にはケチョンケチョンに書きましたが(笑)、
今ではphi-search-migemo.el(レビュー) でMigemo(レビュー) 化され
2015-01-13のバージョン2.2.0からはミニバッファで完結するようになり、
本家isearchに近づきました。
phi-search-dired.el(レビュー) はphi-searchを使って
diredのファイル絞り込み・マークできます。
現在はisearchとして違和感ないインターフェースにまで成長し、
破壊的な威力を秘めたmultiple-cursors.elの専属isearchであり、
dired内の強力な検索コマンドのベースとなっています。
まさに縁の下の力持ちです。
Fig1: M-x phi-search旧インターフェース
Fig2: M-x phi-search新インターフェース
インストール
パッケージシステムを初めて使う人は
以下の設定を ~/.emacs.d/init.el の
先頭に加えてください。
(package-initialize) (setq package-archives '(("gnu" . "http://elpa.gnu.org/packages/") ("melpa" . "http://melpa.org/packages/") ("org" . "http://orgmode.org/elpa/")))
初めてphi-searchを使う方は
以下のコマンドを実行します。
M-x package-install phi-search
アップグレードする方は、
以下のコマンドでアップグレードしてください。
そのためにはpackage-utilsパッケージが必要です。
M-x package-install package-utils (初めてアップグレードする場合のみ) M-x package-utils-upgrade-by-name phi-search
phi-replaceで置換も
M-x phi-replace-query で
visual-regexp.el(レビュー) のように置換結果を見ながら置換もできます。
M-x re-builder と正規表現置換を組み合わせた方法です。
ただ、現時点においてはM-pで過去の置換文字列を辿れない欠点があります。
Fig5: M-x phi-replace-query で置換元bufferを入力
Fig6: 置換先BUFを入力
本サイト内の関連パッケージ
- phi-search-dired - interactive filtering for dired powered by phi-search
- phi-search-migemo - migemo extension for phi-search
- multiple-cursors - Multiple cursors for Emacs.
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば嬉しいです。