org-notebook 20170321.2152(in MELPA)
Ease the use of org-mode as a notebook

概要

パソコンで議事録や
講義ノートを録っているとき、
図表を描きたくなったらどうしますか?

場合によってはキーボードより
手書きでメモをしたいですよね。

org-modeはインライン画像を表示できますので、

  • 画像付きのメモを作成したり、
  • その結果をHTMLやLaTeXに変換もできます。

けれどもノートを録っている途中に

  1. わざわざ手でペイントソフトを起動させて、
  2. 画像ファイルのリンクを挿入する

のは時間がかかってしまいます。

org-notebook.el は、以下を自動化して、
手書きメモをすぐに作成できるようにしてくれます。

  1. 手書きメモの新規画像ファイル名を決定する
  2. そのファイル名ペイントソフトを立ち上げる
  3. そのファイル名のorgリンクを挿入する

    org-notebook.el ではファイル名に規定があります。

本来は新しいノートを録るときは
a-note.orgと名付けるところですが、

  1. a-noteというディレクトリを作成し、
  2. その直下にimg/ディレクトリを配置します。

とはいえ、実際のところ
カレントディレクトリ直下に
img/サブディレクトリを作っておけば、

ファイル名の規定を守らなくても
手軽に手書メモを作成できます。

インストール

パッケージシステムを初めて使う人は
以下の設定を ~/.emacs.d/init.el の
先頭に加えてください。

(package-initialize)
(setq package-archives
      '(("gnu" . "http://elpa.gnu.org/packages/")
        ("melpa" . "http://melpa.org/packages/")
        ("org" . "http://orgmode.org/elpa/")))

初めてorg-notebookを使う方は
以下のコマンドを実行します。

M-x package-install org-notebook

アップグレードする方は、
以下のコマンドでアップグレードしてください。
そのためにはpackage-utilsパッケージが必要です。

M-x package-install package-utils (初めてアップグレードする場合のみ)
M-x package-utils-upgrade-by-name org-notebook

使い方

まずは M-x org-notebook-new-notebook
新規ノートを作成します。

すると

  1. ノート名のディレクトリが作成され、
  2. notebook.orgファイルが開かれ、
  3. テンプレートが挿入されます。

M-x org-notebook-insert-image
手書メモを作成します。

画像を表示するときは
org-modeで用意されている
C-c C-x C-v( org-toggle-inline-images )を
使います。

img/サブディレクトリを作成すれば
任意のorgファイルで M-x org-notebook-insert-image
使用できることを確認しました。

対応ペイントソフト

新規ファイル名を引数に取る
ペイントソフトならば何でも使えますが、

  1. kolourpaint
  2. mypaint
  3. krita
  4. gimp

を自動検出してくれます。

その他のペイントソフトを使うには、
org-notebook-drawing-program
プログラム名を指定してください。

本サイト内の関連パッケージ


本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば嬉しいです。