Emacs Lisp学習者向け！このパッケージを読めランキング

Emacsを深く使うにあたってはEmacs Lispを学ぶことは避けられません。
Lispレベルまで理解していれば、様々な問題に対して自分で解決できますし、自分が欲しい機能を自分で実装できたりするからです。

elispを深く学ぶには、infoマニュアルや拙著Emacs Lispテクニックバイブル　〜真髄を知るLispの掟〜 を通読するのもいいですが、やはり実際のソースコードを読んで実行して理解するのが早道です。
では、どのようなコードを読めばいいのかというと、全体像を理解できるくらいの短いコードを読めばいいです。

そこで、僕の手持ちのパッケージからソースコードの短い順でランキング付けしました。
僕はquelpa でパッケージを管理していますが、el-getの方は以下のスクリプトで ~/.emacs.d/quelpa/build → ~/.emacs.d/el-get の置換をすれば動きます。

ここでいう「行数」とはソースコードの実行数であり、行単位のコメント(先頭行が;)と空行を除いたものです。
行数が一桁のものはrequireとprovideでオシマイなので、10行以上のものを選択しましょう。
50行以内のパッケージもそれなりに多いので学習の助けになるでしょう。

sudo-edit.elは6行のコマンドが2つだけというごく小さなパッケージなので理解はたやすいです。
逆に、こんな短いものであってもヘッダを書いて所定の手続きを踏めば MELPAに登録されるので、便利で安定している自作コマンドがあるならば思い切ってMELPA登録申請してみましょう。
MELPAへのパッケージ登録はelisp初心者でもできるのです。

なお、この記事はorg-babelの実行機能を使っています。

def code_lines(el)
  File.read(el).force_encoding("binary").lines.grep(/^[^;]./).length
end

Dir.chdir File.expand_path("~/.emacs.d/quelpa/build/")
pkgs = Dir["*"]
els = pkgs.map{|d| "#{Dir.pwd}/#{d}/#{d}.el"}.select{|el| File.exist?(el)}
[["行数", "バイト数", "パッケージ名"], nil].concat(
  els.map{|el| [code_lines(el), File.size(el), File.basename(el,".el")]}.sort)

本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば嬉しいです。