- which-key 20170530.526(in MELPA)
- Display available keybindings in popup
概要
guide-key.elはプレフィクスキーの次のキー操作を
ポップアップで教えてくれるEmacs Lispです。
Emacsには無数にキーが定義されていて、すべてを把握することはほぼ不可能です。
そこで、プレフィクスキーまで押しても次なんだったかな…
と思うことはよくありますね。
特にC-x rのregister/rectangle系はものすごい多いです。
これを救ってくれるのがwhich-key.elなのです。
メジャーモードやマイナーモードにも対応していて、
たとえば org-mode のC-c C-xでも問題ありません。
これを使わないとわざわざ<f1> bなどで
キーバインドを調べる必要があって面倒です。
一定時間(デフォルトで1秒)以内に操作すればポップアップしないので、
毎回ポップアップされる煩わしさはありません。
which-key.elはguide-key.elの改良から始まったので、
使っている人は乗り換えてみてはいかがでしょうか?
helm-descbinds.el と組み合わせると
キーバインドに悩むことはなくなるでしょう。
Fig1: ミニバッファに表示
Fig2: 右端に表示
インストール
パッケージシステムを初めて使う人は
以下の設定を ~/.emacs.d/init.el の
先頭に加えてください。
(package-initialize) (setq package-archives '(("gnu" . "http://elpa.gnu.org/packages/") ("melpa" . "http://melpa.org/packages/") ("org" . "http://orgmode.org/elpa/")))
初めてwhich-keyを使う方は
以下のコマンドを実行します。
M-x package-install which-key
アップグレードする方は、
以下のコマンドでアップグレードしてください。
そのためにはpackage-utilsパッケージが必要です。
M-x package-install package-utils (初めてアップグレードする場合のみ) M-x package-utils-upgrade-by-name which-key
guide-keyとの違い
- popwin.elを使っていない
- C-hで次のページを見せてくれる
- より軽快な動作
- M-x customize-group which-keyによる豊富なカスタマイズオプション
- 多くのカラーテーマに合うようデフォルトの設定
Emacs24.3で導入された新しい表示方法により
popwin.elへの依存がなくなりました。
Emacs標準の方法に回帰したことで、見通しがよくなりました。
また、C-hで次のページを見せてくれるので、
次にとりうるキーがすべてわかります。
何度もC-hを押しまくった後は describe-key を呼んでくれます。
よって、helm-descbinds.el(レビュー) と併用すれば、
最後はhelmインターフェースでコマンドを選択できます。
設定 150914145920.which-key.el(以下のコードと同一)
;;; 3つの表示方法どれか1つ選ぶ (which-key-setup-side-window-bottom) ;ミニバッファ ;; (which-key-setup-side-window-right) ;右端 ;; (which-key-setup-side-window-right-bottom) ;両方使う (which-key-mode 1)
実行方法
$ wget http://rubikitch.com/f/150914145920.which-key.el $ emacs -Q -f package-initialize -l 150914145920.which-key.el
本サイト内の関連パッケージ
- org - Outline-based notes management and organizer
- helm-descbinds - A convenient `describe-bindings' with `helm'
- guide-key - Guide the following key bindings automatically and dynamically
本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば嬉しいです。