simpleclip 20170803.540(in MELPA)
Simplified access to the system clipboard

概要

Emacsのコピー&ペースト機能は、以下の変数によって
デフォルトではキルリングとクリップボードを融合しています。

  • interprogram-cut-function
  • interprogram-paste-function
  • x-select-enable-clipboard

しかし、融合してしまったためにクリップボードの内容の変化によって
C-yで貼り付けられる内容が変わってしまう事態になりました。

simpleclip.el は、Emacsのキルリングと
システムのクリップボードを分離させ、
クリップボードのコピー&ペーストコマンドを提供します。

コピー(M-x simpleclip-copy)はs-c、C-<insert>、C-<insertchar>に
カット(M-x simpleclip-cut)はs-x、S-<delete>に
ペースト(M-x simpleclip-paste)はs-v、S-<insert>、S-<insertchar>に
割り当てられています。

インストール

パッケージシステムを初めて使う人は
以下の設定を ~/.emacs.d/init.el の
先頭に加えてください。

(package-initialize)
(setq package-archives
      '(("gnu" . "http://elpa.gnu.org/packages/")
        ("melpa" . "http://melpa.org/packages/")
        ("org" . "http://orgmode.org/elpa/")))

初めてsimpleclipを使う方は
以下のコマンドを実行します。

M-x package-install simpleclip

アップグレードする方は、
以下のコマンドでアップグレードしてください。
そのためにはpackage-utilsパッケージが必要です。

M-x package-install package-utils (初めてアップグレードする場合のみ)
M-x package-utils-upgrade-by-name simpleclip

実行方法

$ wget http://rubikitch.com/f/150905202049.simpleclip.el
$ emacs -Q -f package-initialize -l 150905202049.simpleclip.el


本日もお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば嬉しいです。